Wednesday, November 14, 2018 9:52 AM

戦略的パートナーに格上げ 露ASEAN首脳が会談

 ロシアのプーチン大統領と東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国の首脳が14日、シンガポールで会談し、これまでの対話関係を戦略的パートナーシップに格上げする共同声明を採択した。声明にはハイレベルの政治交流や経済連携の促進などが盛り込まれた。

 アジア重視を掲げつつも東南アジアでの存在感が薄いロシアと、米中など大国とのバランス外交を探るASEAN側との思惑が一致した形。ロシアは成長著しい東南アジアへのエネルギーや原発輸出拡大を狙い、既に武器輸出では実績を残してきている。

 2014年のウクライナ危機で欧米から経済制裁を受ける中で、プーチン氏は15年にロシア主導の旧ソ連5カ国によるユーラシア経済同盟とASEANの関係強化を打ち出していた。プーチン氏とASEAN議長国シンガポールのリー・シェンロン首相は会談で相互協力を歓迎する演説を行った。(共同)