Wednesday, November 14, 2018 9:53 AM

陸自砲弾が演習場外に落下 40メートル先に車、ガラス割る

 14日午後1時20分ごろ、陸上自衛隊饗庭野演習場(滋賀県高島市)から訓練で発射された81ミリ迫撃砲弾1発が外に飛び、隣接する同市今津町北生見の国道303号付近に落下、さく裂した。約40メートル先の路肩に停車していた乗用車の窓ガラスが割れたが、乗っていた同市の農業の男性(71)にけがはなかった。県警や陸自は砲弾そのものではなく、弾の破片か、落下で破損した道路のアスファルト片が車体に当たったとみている。

 陸自によると、砲弾は発射地点の西約2・5キロ先に設けた目標地域から約1キロ北の場所に落ちており、発射や安全確認の手順を誤った可能性がある。陸自は中部方面隊に事故調査委員会を立ち上げ、調査を始めた。

 岩屋毅防衛相は同日夕、防衛省で記者団の取材に「訓練中にこのような事案が発生し誠に申し訳ない。再発防止に努めたい」と謝罪し、原因が分かるまで81ミリ迫撃砲の使用を全国的に中止すると明らかにした。(共同)