Wednesday, November 28, 2018 10:13 AM

日銀総資産、GDP規模に 545兆円、過去最大

 日銀が28日発表した2018年9月中間決算は、9月末の総資産残高が前年同期比6.3%増の545兆6615億円となり、11年連続で中間期として過去最大となった。大規模金融緩和による国債や上場投資信託(ETF)の大量購入に伴い、日銀の総資産は17年に546兆円を記録した名目国内総生産(GDP)と同規模に膨らんでおり、政府の財政規律の緩みといった悪影響を指摘する声が根強い。

 資産の主な内訳は、国債が前年同期比6.0%増の462兆1375億円、ETFが36.7%増の21兆6513億円だった。

 国の借金に当たる国債を大量に引き受けていることには、日銀が政府の借金を実質的に支えているとの批判がある。金融緩和による低金利環境は、政府にとっては国債の利払い負担が軽くなるため、借金抑制への意識を低下させ財政規律を乱しているとの指摘もある。(共同)