Wednesday, November 28, 2018 10:14 AM

機体制御の計測機器が故障 インドネシア、暫定報告書

 189人が搭乗していたインドネシアの格安航空会社(LCC)ライオンエアの旅客機墜落事故で、国家運輸安全委員会は28日、暫定調査報告書を公表し、機体の制御に必要なデータを計測する機器が故障していたと明らかにした。自動的に機首を下げるシステムが作動していたことも判明。複数の要因が重なり、墜落した可能性があるとみて調べている。

 墜落事故から29日で1カ月。運輸安全委によると、制御に必要なデータを計測するセンサーの数値が機長席と副操縦士席で異なっていた。離陸直後から機長席の操縦かんが振動する失速警報装置が作動し続けていたことも分かった。

 事故機は今年製造され、8月から運航を開始した最新鋭機ボーイング737MAX8。失速の危険がある場合、自動的に機首を下げるシステムが搭載されていた。日本の国土交通省によると、日本の航空各社は同型機を保有していない。(共同)