Thursday, November 29, 2018 9:05 AM

メキシコ受け入れ案を拒否 移民集団巡り、米政権に

 メキシコのビデガライ外相は28日、トランプ政権がメキシコに求める移民集団の受け入れ案について「移民は米国に難民申請する権利がある」と話し、改めて拒否した。地元テレビのインタビューで述べた。12月1日に発足する次期政権も同様の姿勢を示しており、駆け引きが続きそうだ。

 移民問題で強硬姿勢を鮮明にするトランプ大統領は「移民の難民申請はメキシコでさせるべきだ」と主張。米政府が審査している間は「安全な第三国」としてメキシコで待機させる案をメキシコ側に示している。

 米側は、最初に保護を求めた国から別の受け入れ国に移住させる第三国定住制度を想定している可能性があるが、ビデガライ氏は「提案を受け入れれば、米国の難民申請拒否で、メキシコが彼らの最終的な移住先となる恐れがある」と指摘した。メキシコでの一時的な滞在は、これまで通り認める考えを示唆した。(共同)