Thursday, November 29, 2018 9:06 AM

世界経済に暗雲漂う 外需減と円高の二重苦も

 中国の景気減速や原油価格の急落など、世界経済の先行きに暗雲が漂っている。独り勝ち状態が続く米国経済に陰りが出れば、日本経済は外需減と円高という二重苦に見舞われかねない。20カ国・地域(G20)首脳会合では山積する景気の下振れリスクへの対応が大きなテーマとなりそうだ。

 貿易戦争の行方を左右する米中首脳会談が首脳会合終了後に開かれる予定だ。中国は米国による追加関税の拡大を避けるため譲歩する姿勢を見せるなど、景気の先行きへの危機感を強めている。

 原油価格は世界景気に敏感な指標とされ、11月に入って急落した。供給過剰による一時的な調整との見方もあるが、大量消費国である中国の景気後退局面入りを示唆している可能性がある。(共同)