Thursday, November 29, 2018 9:09 AM

G20、自由貿易推進を協議 宣言取りまとめ難航必至

 日米欧に中国など新興国を加えた20カ国・地域(G20)首脳会合が30日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開幕する。米中の貿易摩擦が激化する中、反保護主義で一致し、自由貿易推進の重要性を改めて確認できるかが焦点となる。12月1日に首脳宣言を採択して閉幕する予定だが、取りまとめ作業は難航が必至だ。日本からは安倍晋三首相が出席する。

 会合終了後には、トランプ大統領と中国の習近平国家主席の首脳会談が予定されている。緊張緩和へ両国が歩み寄れるか、会談の行方に世界の注目が集まる。

 G20の前哨戦と位置付けられたアジア太平洋経済協力会議(APEC)は、首脳宣言の採択を断念し18日閉幕した。5日遅れで公表した議長声明から「保護主義と闘う」との決まり文句も消え、米中対立の深刻さを印象づけた。(共同)