Friday, November 30, 2018 9:06 AM

中国人留学生の調査検討 米「スパイ防止」目的

 ロイター通信は29日、米政府が中国人留学生の素性調査の強化策として、留学許可前に電話の通話記録やソーシャルメディアの調査を検討していると報じた。在米中国人によるスパイ行為への懸念が増大しており、未然に防ぐことを目的にしているという。

 米政府高官は「全ての中国人留学生は中国共産党と政府の承認が必要だ。スパイ目的で来るわけではなくても、国家と関係のない中国人留学生はいない」と強調。12月1日予定の米中首脳会談では、中国による知的財産権侵害も議題になるとみられ、トランプ政権は圧力を強める構えだ。

 米国の学校に通う中国人学生は約36万人。大学への経済効果は年間140億ドル(約1兆5900億円)に上っており、大学側は規制強化に反対しているという。(共同)