Friday, November 30, 2018 9:06 AM

イランが「兵器拡散」 米政権、脅威を強調

 米国務省のフック・イラン担当特別代表は29日、イラン製の地対空ミサイルなどがイエメンで見つかったと主張し「イランが兵器を拡散させている」と非難した。イエメン内戦に介入し、イランと敵対するサウジアラビアが発見したと述べた。

 サウジ人記者の殺害事件を受け、米上院では28日、サウジへの軍事支援中止を求める決議案の審議入りが決まったばかり。トランプ政権には、イランの脅威を強調することでサウジ支援を正当化する狙いがありそうだ。

 国務省は29日、イエメンに対する人道支援が昨年10月以降、約7億ドル(約790億円)に達すると発表した。ポンペオ国務長官は、殺害事件を理由にサウジとの関係を縮小すれば、イランの影響力が増し中東が不安定化すると訴えている。(共同)