Friday, November 30, 2018 9:09 AM

外国人1000人雇い止め シャープ亀山、下請け契約

 シャープの亀山工場(三重県亀山市)で働いていた日系外国人作業員のうち1000人が、今年に入り集中的に雇い止めされたことが30日、シャープの3次下請け会社で雇用主の「トラストライン」(亀山市)への取材で分かった。ごく短期の契約更新が繰り返されてきたが、シャープ側の生産縮小の影響で更新されなかったとみられる。外国人労働者の不安定な雇用の実態が浮き彫りになった。

 外国人労働者受け入れ拡大を目指す政府は、入管難民法改正案の国会審議で人手不足や経済界の要請を前面に押し出したが、企業は業績や景気次第で外国人を簡単に切り捨てる実情が露呈した。政府説明の根拠に疑問符が付いた形だ。

 作業員を支援する弁護士らは22日、下請け会社に法令違反が相次いでいるとして三重労働局に告発状を提出した。(共同)