Friday, November 30, 2018 9:09 AM

スルガ銀117人処分 主導の役員を懲戒解雇

 シェアハウス向け融資などで組織的な不正が横行していたスルガ銀行(静岡県沼津市)は30日、金融庁に業務改善計画を提出した。資料の改ざんなどに関与した営業担当者や支店長ら計117人の処分が柱。計画とは別に、不正を主導した麻生治雄元専務執行役員を懲戒解雇したことも発表した。計画には、営業現場での過剰なノルマの全廃と創業家本位の企業風土があったとの反省も盛り込んだ。

 スルガ銀の有国三知男社長は沼津市内で記者会見し「外部の知見を積極的に取り入れて、内向きだった組織を透明性の高い組織にしていきたい」と語った。

 金融庁はスルガ銀の問題を受け、全国の金融機関に投資用不動産向け融資の実態を把握する目的でアンケートを実施。西京銀行(山口県周南市)と西武信用金庫(東京都中野区)で審査体制に不備があった可能性があり、確認を進めている。(共同)