Friday, November 30, 2018 9:09 AM

秋篠宮さま発言に波紋 戸惑い、擁護、驚き

 秋篠宮さまが、天皇の代替わりに伴う重要祭祀「大嘗祭」への国費支出に疑問を示された発言が波紋を呼んでいる。記者会見の内容が公となった30日、秋篠宮さまの政府決定への異論に、政府関係者らの間では戸惑いや不満が広がる一方、識者からは「一つの見識」と擁護する声も上がった。

 政府は、平成の代替わりを踏襲し、大嘗祭への国費支出を決めた。秋篠宮さまは会見で「宗教色が強いものを国費で賄うことが適当かどうか」と異議を唱えたが、官邸筋は「お立場を考えればふさわしい発言だったのか」と不満を漏らす。「発言を抑えられなかった」と考え、宮内庁に矛先を向ける政権幹部もいる。

 皇族を支える宮内庁内では、戸惑いの声が多い。ある幹部は「皇族の方にもいろいろなお考えがあり、発言を止めることはできない。大嘗祭を担う皇太子さまは了解されているのに、なぜ波風を立てるような発言をされたのか、理解できない」と困惑を隠さない。(共同)