Friday, November 30, 2018 9:10 AM

自民圧倒、収入258億円 企業献金も6年連続増

 総務省は30日、2017年分の政治資金収支報告書(総務相所管の中央分)を公開した。政党本部の収入は、自民党が16年比7.2%増の258億6000万円で5年連続トップ。昨年10月に結成された野党第1党の立憲民主党は12億5000万円。資金力の差は圧倒的だ。自民への献金の受け皿となる政治資金団体「国民政治協会」(国政協)に対する企業・団体献金は前年比2.9%増の23億9000万円となり、第2次安倍内閣が発足した12年以降、6年連続で増えた。

 自民の収入の68.1%が、税金を原資とする176億円の政党交付金。国政協への企業・団体献金は、日本自動車工業会が8040万円で最多だった。日本鉄鋼連盟8000万円、日本電機工業会7700万円、トヨタ自動車6440万円と続いた。国政協から自民への寄付は23億5000万円で、党収入の9.1%。16年にはなかった借入金の15億円が党収入を押し上げた。

 全ての政党を含めた政治団体の支出総額は1.1%増の1085億9000万円。安倍晋三首相による昨秋の衆院解散・総選挙を受け、選挙関係費が3倍超の109億8000万円と膨らんだ。(共同)