Monday, December 03, 2018 8:55 AM

設備投資、8期連続プラス 実質GDPは下方修正か

 財務省が3日発表した2018年7〜9月期の法人企業統計は、金融・保険業を除く全産業の設備投資が前年同期比4.5%増の11兆2784億円となり、8四半期連続で増加した。西日本豪雨や台風21号といった大型の自然災害が相次いだが、企業活動の底堅さがうかがえる内容となった。ただ、増加率は4〜6月期と比べて鈍化した。経常利益は2.2%増の18兆2847億円で、9四半期連続の増加だった。

 こうした結果を踏まえ、民間シンクタンク各社は内閣府が10日に発表する18年7〜9月期の実質国内総生産(GDP)改定値の予測を発表した。主要11社の平均は前期比年率2.1%減で、全社が速報値の1.2%減からマイナス幅の拡大を見込んだ。11社の予測は1.5%減〜3.2%減だった。

 法人企業統計の設備投資は自動車向け素材や建設機械の生産能力増強のための投資が伸び、製造業で前年同期比5.1%増となった。不動産会社による都市部のオフィスビル開発が好調な非製造業も4.2%増だった。(共同)