Monday, December 03, 2018 8:57 AM

中国、ブラジル右翼政権を警戒か 「試練が増した」と習主席

 中国の習近平国家主席は2日、アルゼンチンのマクリ大統領とブエノスアイレスで会談し「中南米の情勢は複雑な変化が生じており、試練が増した」と述べた。新華社電が伝えた。ブラジルで中国に批判的な右翼ボルソナロ氏が、来年1月に大統領に就任することなどに対する警戒を念頭に置いたとみられる。

 ブラジルは中国が米国への一つの対抗軸として位置付ける新興5カ国(BRICS)のメンバーで、中国はブラジルの新政権誕生でBRICSの結束が揺らぐ事態を懸念しているとされる。

 また習氏はマクリ氏に、巨大経済圏構想「一帯一路」の枠組みでの協力強化を呼び掛けた。(共同)