Tuesday, December 04, 2018 9:48 AM

北方領土問題が最大の脅威 ロシア共産党委員長

 ロシア共産党のジュガーノフ委員長は4日「国内情勢の不安定化につながる最大の脅威はクリール諸島(北方領土と千島列島)の問題だ」と述べた。インタファクス通信が報じた。歯舞、色丹の2島引き渡しを明記した日ソ共同宣言を基礎に平和条約交渉を加速化させることで一致した日露首脳合意へのけん制とみられる。

 共産党は下院第2党の野党。四半世紀にわたりトップの委員長を務めるジュガーノフ氏は、島の問題は第2次大戦が集結した1945年に解決済みだとし「どの島へのいかなる要求も完全に違法だ」と強調。

 さらに、日本が「米国と共に島に入り込めば、海峡の通行に道を開き、水産資源が豊かなオホーツク海を内海から外海に変容させ、極東やアジアの軍事・政治状況を完全に不安定化させる」と主張した。(共同)