Tuesday, December 04, 2018 9:50 AM

サーローさん高官と面会へ あす首相官邸訪問

 昨年12月のノーベル平和賞授賞式で被爆者として初めて演説したカナダ在住のサーロー節子さん(86)が6日に首相官邸を訪れ、西村康稔官房副長官と面会する方向で調整していることが分かった。政府関係者が4日、明らかにした。核兵器禁止条約への日本の参加を訴える意向。5日午後には、被爆地・広島選出の岸田文雄自民党政調会長と党本部で会う予定だ。

 サーローさんは、国連での核兵器禁止条約の採択に尽力したとしてノーベル平和賞を受賞した非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)の活動と連携。ICANの主要運営団体の一つ「ピースボート」によると、サーローさんは安倍晋三首相との面会を申し込んでいた。西村氏は代理として対応する。河野太郎外相とも面会したいと外務省側に求めていたが、辻清人外務政務官が5日に同省で会うことになった。

 サーローさんは11月に来日。母校の広島女学院大で講演し、核廃絶の重要性を強調した。(共同)