Tuesday, December 04, 2018 9:52 AM

ゴーン後継、日産が拒否 ルノーから受け入れ要求

 日産自動車が前代表取締役会長のカルロス・ゴーン容疑者と同等の権限を持つ後継者を受け入れるようフランス大手ルノーから要求され、拒否していたことが4日分かった。ゴーン容疑者1人に権限が集中した経営体制を見直すため、日産の社外取締役は同日、後任会長の候補を選ぶ初会合を開いたが、関係者によると結論は先送りした。ルノーが人事面で主導権の維持にこだわれば、意見調整が難航する可能性もある。

 日産は、企業連合を組むルノーから最高執行責任者(COO)などの上級役員を迎える協定を結んでいる。ゴーン容疑者は長く社長と最高経営責任者(CEO)などを兼ねていた。

 要求があったのは、日産がゴーン容疑者の会長職を解いた11月22日の取締役会の際で、関係者によると「ルノーの権益が守られるかという観点」から意見が出された。日産側は「はねのけた」という。(共同)