Tuesday, December 04, 2018 9:52 AM

ゴーン前会長再逮捕へ 報酬40億円不記載疑い

 有価証券報告書に自分の報酬を約50億円少なく記載したとして、金融商品取引法違反の疑いで逮捕された日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者(64)が、2018年3月期までの3年間にも計約40億円を記載しなかった疑いが強まったとして、東京地検特捜部が再逮捕する方針を固めたことが4日、関係者への取材で分かった。

 共謀したとされる側近の前代表取締役グレゴリー・ケリー容疑者(62)とともに勾留期限の10日に再逮捕する見通し。上級庁と協議し最終判断する。不記載の立件総額は約90億円になるとみられる。勾留期間の長さに対する海外からの批判がさらに強まりそうだ。

 ゴーン容疑者の報酬が11年3月期以降、退任後に受け取るとして有価証券報告書に記載していない分も含め年々増額されていたとみられることも関係者の話で判明。特捜部は検事を増員するなど態勢を増強し、詰めの捜査を進めている。(共同)