Wednesday, December 05, 2018 9:18 AM
二つの薬、併用で相乗効果 がんと闘う医学賞の2氏
10日の授賞式など行事がめじろ押しのノーベルウイークが5日、今年も始まった。医学生理学賞に輝いたのは本庶佑京都大特別教授とジェームズ・アリソン・テキサス大教授。好敵手であり、がんという共通の敵を相手に協力して闘う同志だ。最近、2人の生んだ治療薬の併用が相乗効果を生むことも分かってきた。
「ベストな組み合わせだと思う」。受賞が発表された10月1日の記者会見で本庶氏は共同受賞にコメントした。
免疫細胞が攻撃目標となる異物を見分ける「受容体」。1980年代、その正体を巡る研究競争が激化していた。年下のアリソン氏に共同研究を申し込もうとテキサス州の家を訪れた本庶氏に、他との共同研究を決めているからとアリソン氏は断った。だが、勝利したのは第三のグループ。「結果、2人とも先を越されてしまった」。本庶氏は苦笑して振り返る。(共同)
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