Thursday, December 06, 2018 9:12 AM

移民労働者1億6000万人 高所得国に集中とILO

 国際労働機関(ILO)は5日、2017年の全世界の移民労働者数が13年より9%増え、推計1億6400万人となったとする報告書を発表した。約7割が北米、欧州などの高所得国で働いており「仕事があるから移民が高所得国に集中する結果となっている」と指摘した。

 移民労働者は高所得国で労働力人口の18.5%を占めており、「各国が適切な政策を取れば、労働市場の需給に適時かつ効果的に対応する手段となる」と分析。深刻な人手不足を背景に日本政府も外国人労働者受け入れを拡大する方針を打ち出している。

 報告書によると、17年の世界の移民数は2億7700万人で、シリア内戦による欧州などへの流入などを背景に13年より約20%増えた。このうち15歳以上の1億6400万人が就業しており、就業率は70%と移民以外の61.6%より高かった。(共同)