Friday, December 07, 2018 9:28 AM

第2次大戦結果容認が前提 平和条約締結交渉でロシア外相

 ロシアのラブロフ外相は7日、今後の日本との平和条約締結交渉について「第2次大戦の結果を認めることが絶対的な第一歩だ」と述べ、北方領土はロシア領と日本が認めることが交渉の前提とする、従来の強硬姿勢を改めて示した。イタリアでの欧州安保協力機構(OSCE)外相会合後、記者会見で語った。

 11月に安倍晋三首相とプーチン大統領が色丹、歯舞の2島引き渡しを明記した1956年の日ソ共同宣言を基礎とした平和条約締結交渉の加速で合意。日本側が来年1月の安倍氏の訪露や6月のプーチン氏の来日で領土問題の進展を目指す中で、ロシア側は従来の原則論を日本側に突き付けた形となった。

 ラブロフ氏は「平和条約締結とは第2次大戦の結果を認めることを意味する。(日本側が認めるよう)期待している。そうでなければ、どんな問題も議論できないからだ」と強調した。(共同)