Monday, December 10, 2018 9:11 AM

軽減税率財源1兆円にめど インボイスで2000億円

 政府と与党は10日、2019年10月に消費税の軽減税率制度を導入するのに必要な1兆円の財源案を固めた。企業が税額を詳しく記載する経理書類「インボイス」(適格請求書)の導入で、中期的に消費税収が年約2000億円増えると見込んだ。たばこなど過去に決まった増税や社会保障関連の歳出削減分も積み上げ、1兆円の確保にめどが立ったと説明する。

 ただ、財政効果が出るまで時間がかかるものも当て込んでおり、国会で議論を呼びそうだ。

 これまで政府が明示していたのは、低所得世帯の医療費負担などを抑える「総合合算制度」の導入見送りで浮く約4000億円。10%への増税後も税率を8%に据え置く軽減税率により税収は1兆円目減りするが、穴埋め財源が不足していた。(共同)