Monday, December 10, 2018 9:11 AM

改正憲法、20年施行目指す 首相、入管法意義も訴え

 安倍晋三首相は10日夜、臨時国会閉会を受けて官邸で記者会見し、2020年の改正憲法施行を目指す考えを改めて表明した。今国会での自民党改憲案4項目の提示見送りを踏まえ「20年に新しい憲法を施行させたいとの気持ちは今も変わらない」と述べた。外国人労働者の受け入れを拡大する改正入管難民法に関し「地方で中小事業者が深刻な人手不足に直面している。この現実に向き合わなければならない」と訴え、国民に理解を求めた。「制度の運用に万全を期す」とも語った。

 来年10月の消費税増税への対策を含む19年度予算案の編成に向けて「経済の回復基調を持続させ、新しい成長軌道を生み出すため万全な対策を盛り込む」と強調した。

 憲法改正を巡り首相は昨年5月、改憲を訴える会合に寄せたビデオメッセージで、20年の施行を目指すと表明。9条への自衛隊明記も提案した。(共同)