Monday, December 10, 2018 9:11 AM

ゴーン前会長ら再逮捕 報酬42億円過少記載疑い

 日産自動車の直近3年の有価証券報告書に、前会長カルロス・ゴーン容疑者(64)の役員報酬を計約42億7千万円少なく記載したとして、東京地検特捜部は10日、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで、ゴーン容疑者と側近の前代表取締役グレゴリー・ケリー容疑者(62)を再逮捕した。

 特捜部は同日、2015年3月期までの5年間に計約48億6800万円の報酬を記載しなかったとして、金融商品取引法違反罪で2人を起訴した。「両罰規定」を適用し、法人としての日産も起訴した。これに先立ち、証券取引等監視委員会が告発。立件総額は91億円余りに上る。

 ゴーン容疑者を巡っては私的な投資や経費支出の疑惑も浮上し、特捜部は実態解明を進める。認否は明らかにしていないが、関係者によると、2人とも容疑を否認しているもようだ。(共同)