Wednesday, December 12, 2018 10:07 AM

海面上昇直面で不満噴出 COP24、閣僚協議本格化

 ポーランド・カトウィツェでの国連気候変動枠組み条約第24回締約国会議(COP24)は11日、各国の環境相らによる閣僚級協議が本格化した。地球温暖化に伴う海面上昇に直面する島国からは「生活が脅かされている」「被害を減らす緊急の対策が必要だ」と、取り組みが進まない現状に不満が噴出した。

 一方、焦点のパリ協定の実施ルール作りは、14日の会期末までに全ての項目の合意は難しいとして、一部を先送りする検討に入った。主要論点である削減目標の立て方を巡り、意見の隔たりが大きい項目があるといい、交渉の先行きに不透明感が出ている。

 11日に始まった閣僚級の演説では「今の対策は不十分だ。未来が危ぶまれている」(クック諸島の首相)などと島国から批判が続出。ツバルの首相は先進国に「海面上昇の被害から海岸を守るため、資金支援の拡大が不可欠だ」と迫った。(共同)