Wednesday, December 12, 2018 10:07 AM

欧州議会、日EU協定承認 巨大貿易圏、2月実現へ

 日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)が12日の欧州議会(フランス・ストラスブール)で承認された。日本側は今月8日に議会手続きを終了しており、来年2月1日に発効の方向となった。EU加盟国は今月20日までにEPAを承認し批准手続きを完了させる方針。昨年の国内総生産(GDP)で世界の約28%、貿易総額は約37%を占める日欧の巨大な自由貿易圏が実現する。

 賛成474、反対152、棄権40と大差で承認。国際的課題での日EUの協力をうたう戦略的パートナーシップ協定(SPA)も承認された。ユンケル欧州委員長は「(日EUの)通商、政治、戦略関係は全く新しい水準になる」と称賛した。

 発効により、欧州産チーズやワイン、豚肉などにかかる関税が撤廃や引き下げとなり、安い価格で市場に出回る見通しだ。欧州のワイン業者は日本とチリの2007年のEPA締結後、日本市場で競争力を大きく増したチリ産ワインからのシェア奪回を急ぐ。(共同)