Friday, December 14, 2018 9:17 AM

アフリカでも中露に対抗 米、新戦略を発表

 ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は13日、ワシントンで開かれたシンポジウムで、新たなアフリカ戦略を発表した。天然資源や巨大市場を抱えるアフリカに進出して「略奪的行為」を拡大する中国やロシアに対抗し、関与を強める方針を示した。

 ボルトン氏は「大国間競争の相手である中国やロシアはアフリカで経済、政治的な影響力を急速に広げている」と強調し「米国よりも優位に立っている」と危機感を示した。米国は「ビジネス環境を整えて中間層を育てる」ため、国家主導ではない投資を支えて「持続可能で自立したアフリカ」を目指すと表明した。

 米国が関与する国連平和維持活動(PKO)を巡っては「非建設的で、成功できないものはこれ以上支持しない」と述べ、参加の在り方を検討する方針を示した。(共同)