Friday, December 14, 2018 9:18 AM

文大統領、判決関与せず 徴用工訴訟「司法を尊重」

 超党派の日韓議員連盟(会長・額賀福志郎元財務相)の代表団は14日、韓国の文在寅大統領とソウルの青瓦台(大統領官邸)で会談した。日本企業に韓国人元徴用工らへの賠償を命じた一連の韓国最高裁判決を巡り、文氏は「三権分立で、政府は関与できない。判決を尊重しなければならない」と明言した。関係者や韓国大統領府が明らかにした。

 文氏が一連の判決を巡る判断を日本側に示したのは初めて。安倍晋三首相と文氏は11月、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議などの国際会議に共に出席したが、日韓首脳会談は実施していない。

 文氏は日韓議連との会談で、1965年の日韓請求権協定の有効性を認めた上で「個人請求権は消滅していない。どう解決するか両政府で話し合っていきたい」と言及。「未来志向の日韓関係を大事にしながら、政府内部で協議している」とも語り、韓国政府として時間をかけて解決策を模索する考えを伝えた。(共同)