Monday, December 17, 2018 9:20 AM

トランプ氏、軍裁判介入か 「英雄の事件、見直す」

 アフガニスタンで2010年、反政府武装勢力タリバンとみられる男を軍の承認なしに殺害したとして計画殺人罪で訴追された米軍人について、トランプ大統領は16日、ツイッターで「『米軍の英雄』の事件を見直す」と述べ、介入する考えを示した。軍の司法手続きの信頼性を損なう行為だとする批判も出ている。

 訴追されたのは、陸軍特殊部隊に所属していたマシュー・ゴルステイン少佐。10年2月、アフガン南部でのタリバン掃討作戦中、爆弾で海兵隊員の同僚2人を殺害された後、地元部族指導者の協力を得て近くの民家で爆弾製造に関与したとみられる男を拘束した。少佐らは男が釈放されれば部族指導者が協力者と発覚する可能性があると考えて男を射殺、基地で遺体を焼却した。

 13年までの捜査で少佐はいったん訴追を免れたが、少佐が16年にFOXテレビの番組で殺害を公表すると再捜査となり、先週、訴追の通達を受けた。計画殺人罪で有罪となれば死刑になる可能性もあるという。(共同)