Tuesday, December 18, 2018 9:02 AM

特別検察官の権威失墜狙う ロシア、ネットで偽情報拡散

 米上院情報特別委員会は17日、米政治の混乱を狙ったロシアのソーシャルメディア戦略について外部の専門家がまとめた報告書を発表した。ロシアが2016年大統領選でトランプ大統領に有利になるよう世論工作を仕掛けたほか、ロシア疑惑を捜査するモラー特別検察官の権威失墜を図り偽情報を拡散したと指摘した。

 ワシントン・ポスト紙は、ロシアは大統領選でトランプ氏の勝利を手助けし、選挙後はトランプ氏がホワイトハウスにとどまる上での最大の脅威である疑惑捜査の骨抜きを狙ったと指摘した。

 報告書によると、ロシアはフェイスブックやツイッターに偽のアカウントを作成。モラー氏やコミー連邦捜査局(FBI)前長官らが「腐敗している」と非難する書き込みや、ロシアの大統領選介入疑惑は「常軌を逸した陰謀論」との虚偽の主張を流した。インスタグラムには「モラー氏は過去に過激なイスラム組織と協力していた」との偽情報が投稿された。(共同)