Tuesday, December 18, 2018 9:04 AM

中枢中核市、82市を選定 東京集中是正へ財政支援

 政府は18日、人口の東京一極集中を是正するため、地域の経済や住民生活を支える拠点となる「中枢中核都市」として、札幌市など82市を選んだと発表した。市が対策計画を提出すれば審査、認定して財政支援する。中枢中核都市などの政策を柱とする人口減少対策の5カ年計画「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の改定案も18日公表した。21日に閣議決定する。

 中枢中核都市の選定は、周辺自治体も含めた圏域全体を活性化させる狙いだが、中枢中核都市への人口集中を生じさせないための配慮も求められそうだ。82市は政令指定都市や県庁所在地、中核市や旧特例市など、地域で人口や企業が集積する都市。東京圏(埼玉、千葉、東京、神奈川)や昼間人口が少ないベッドタウンの市は除外した。

 18日の「まち・ひと・しごと創生会議」で了承された戦略改定案は、2020年に東京圏と地方の転入・転出を均衡させるとの目標を維持。だが、東京圏への転入超過は17年に12万人に達した点を挙げ「施策の効果が十分に出ていない」と強調した。(共同)