Wednesday, December 19, 2018 9:57 AM

酒気微量でも乗務禁止 バス、タクシー並み厳格化

 パイロットの飲酒問題で、国土交通省は19日、日航や全日空など国内航空会社のパイロットに対し、機器を使ったアルコール検査を義務付け、微量でもアルコールが検知されれば乗務禁止とするルールの導入を決めた。

 日本の航空法令は、アルコールの影響がある乗務を禁じ、乗務の8時間前から飲酒しないよう定めているが、呼気検査の義務や基準値はなかった。バスやタクシー、トラックといった自動車運送事業では、2011年から機器使用が義務付けられ、微量の検知でも乗務できない。

 同省は、日航の副操縦士=懲戒解雇=が英国で逮捕、実刑判決を受けるなど不祥事が相次いだことを踏まえ、航空でも同様の厳格化を図ることにした。19日の有識者検討会の第2回会合で提案し了承された。今後、通達を出す。(共同)