Thursday, December 20, 2018 9:29 AM

DV被害難民の拒否認めず 米地裁、審査やり直しも

 首都ワシントンの連邦地裁は19日、米国を目指す移民を巡り、ドメスティックバイオレンス(DV)や犯罪組織の被害を理由とした難民申請を認めないとした決定を「違法」と判断した。申請を却下した移民に対する審査やり直しも命じた。

 難民申請を制限する決定はセッションズ前司法長官が6月に表明。地裁判決は、DV被害などを訴えながら国外退去とした移民らを米国に戻すことも命じており、米メディアは「数千人に影響を与えそうだ」と報じた。

 サンダース大統領報道官は声明で「ひどい決定だ」と非難、徹底的に争う構えを示した。セッションズ氏は当時「家庭内暴力や犯罪組織による被害は政治と無関係」として難民申請を認めない姿勢を強調していた。(共同)