Thursday, December 20, 2018 9:29 AM

「半島周辺も非核化対象」 北朝鮮、在日米軍制約も

 北朝鮮の朝鮮中央通信は20日の論評で、金正恩朝鮮労働党委員長が6月の米朝首脳会談で約束したのは「朝鮮半島の非核化」であり、周辺から「全ての核脅威の要因」を除去する必要があると強調した。今後の米朝交渉では、在韓米軍だけでなく在日米軍の運用なども制約しようとする可能性がある。

 論評は、歴史的な首脳会談から半年たっても進展がないのは米国が非核化について誤った認識を持ち、北朝鮮の一方的な核放棄を妄想しているためだと非難。「朝鮮半島の非核化とは、われわれの核抑止力をなくすこと以前に、米国の核の脅威を完全に除去することだ」とした。

 何の安全保証もないまま核を放棄すれば無防備な状態に陥り「双方の核戦略バランスの破壊」を招くとも主張した。米軍の戦略爆撃機や潜水艦の朝鮮半島周辺での展開や在日米軍基地の使用、自衛隊との連携をけん制する狙いもありそうだ。(共同)