Thursday, December 20, 2018 9:30 AM

中学男女の体力が過去最高 女子の底上げ奏功

 スポーツ庁は20日、小学5年と中学2年の全員を対象に実施した2018年度全国体力テストの結果を公表した。50メートル走や反復横跳びなど、実技8種目を点数化した体力合計点の平均は中2男子が2年ぶり、女子が5年連続で上昇し、いずれも08年度の調査開始以来、最高を更新した。小5の女子も最高を更新。男子は横ばい傾向が続いたが、過去2番目に高かった。

 体育の授業を除いた1週間の運動時間を「60分未満」と答えた割合は女子が男子に比べて高い傾向が続いた。スポーツ庁の担当者は「教育現場では運動時間が短い女子への集中的な働き掛けが続けられている。こうした底上げに向けた取り組みが全体としての体力向上につながった。男子の改善傾向の継続性はまだ見極められず、動向を注視したい」とした。

 体力合計点(80点満点)の平均値は、中2男子が42.18点(前年度41.96点)、女子が50.43点(同49.80点)。小5男子は54.21点(同54.16点)、女子は55.90点(同55.72点)だった。(共同)