Thursday, December 20, 2018 9:31 AM

日銀、大規模緩和を継続 海外経済の判断も維持

 日銀は20日、2日目の金融政策決定会合を開き、大規模な金融緩和策の継続を決めた。2%の物価上昇目標の実現を目指し、短期金利をマイナス0.1%とし、長期金利を0%程度に誘導する。米中貿易摩擦の長期化などで中国に景気減速が見られるが、海外経済の現状判断は「総じてみれば着実な成長が続いている」との見方を維持した。

 日銀の黒田東彦総裁は会合後の記者会見で「現時点では、わが国の景気が緩やかな拡大を続けるという見通しに変化はない」と述べ、貿易摩擦の影響は限定的と強調。最近の世界的な株価下落傾向に対しては「経済、物価への影響を注意深く見ていきたい」と警戒感を示した。

 決定会合では、12月の日銀の企業短期経済観測調査(短観)で、大企業製造業の景況感が前回から横ばいとなり、高水準を維持していることを踏まえ、国内の景気判断を「緩やかに拡大している」で据え置いた。(共同)