Thursday, December 20, 2018 9:31 AM

景気拡大「戦後最長並ぶ」 73カ月、茂木再生相が表明

 政府は20日、12月の月例経済報告を発表し、国内景気は「緩やかに回復している」との判断を維持した。同じ表現は12カ月連続。茂木敏充経済再生担当相は関係閣僚会議で、2012年12月から続く現在の景気拡大期間が今月で73カ月(6年1カ月)に達し、00年代の戦後最長記録と並んだ可能性が高いと表明した。

 景気拡大期間は来年1月で最長を更新しそうな情勢だが、個人消費の勢いや物価上昇が鈍いという懸案を残している。安倍晋三首相は閣僚会議後の経済財政諮問会議で「経済の回復基調を持続させるために対応策を着実に実行することが重要だ」と述べ、消費税増税の影響緩和に全力を挙げる考えを表明した。

 月例経済報告は個別項目で、公共投資を「このところ弱含んでいる」へと1年ぶりに下方修正したが、その他は一部の表現変更にとどめた。(共同)