Friday, December 21, 2018 10:14 AM

予算膨張、増税へ初の大台 総額101兆4564億円

 政府は21日、2019年度予算案を閣議決定した。一般会計の総額は101兆4564億円と7年連続で過去最大となり、当初予算で初めて100兆円の大台に乗せた。19年10月の消費税増税に備えた景気対策費が2兆280億円に膨らんだ。公共事業費の伸びは18年度当初に比べ15.6%増と突出。社会保障費は34兆円を超え、防衛費とともに最高額となった。

 税収増を支えに、追加の借金に当たる新規国債発行額は9年連続で減らして32兆6598億円としたが、予算の3割超を頼り、国と地方の長期債務残高は19年度末に最悪の1122兆円へ積み上がる。今後「100兆円予算」は恒常化する見込みで、国・地方の基礎的財政収支を25年度に黒字化する政府目標の達成は厳しさを増した。

 歳出は、政策経費が4.8%増の77兆9483億円。これを借金以外の財源で賄えているかを示す基礎的収支は約9兆2000億円の赤字だった。(共同)