Friday, December 21, 2018 10:15 AM

視力1.0未満割合が最悪 高校生67%、小学生34%

 裸眼の視力が「1.0未満」の高校生の割合は3人に2人の67.09%に上り、過去最悪となったことが21日、文部科学省の2018年度学校保健統計調査(速報値)で分かった。小学生も過去最悪だった前年度からさらに増加し34.10%。一方、虫歯の割合は中高生で最も少なくなり、肥満傾向児の割合も長期的な減少傾向が続いた。

 文科省によると、「視力1.0未満」の割合は、幼稚園では4人に1人の26.69%、中学生で半数以上の56.04%となるなど、加齢により上昇。どの学校種でも統計を取り始めた1979年度以降、増加傾向が続いている。「視力0.3未満」の割合は中学生で25.54%、高校生で39.13%に上った。

 文科省は「スマートフォンの普及や携帯ゲームの人気などで、子どもが近くで物を見る時間が増えていることが背景にあるのではないか」としている。(共同)