Friday, December 21, 2018 10:15 AM

韓国艦からレーダー照射 海自機に、関係悪化も

 岩屋毅防衛相は21日夜、記者会見し、韓国海軍の駆逐艦が20日午後3時ごろ、石川県・能登半島沖の日本海で海上自衛隊のP1哨戒機に対して火器管制レーダーを照射したと明らかにした。防衛省によると、現場は日本の排他的経済水域(EEZ)内だった。日本側は21日、不測の軍事衝突を招きかねない「極めて危険な行為」だとして、韓国に強く抗議した。今後の両国の対応次第で、日韓関係の悪化を招く可能性もある。

 韓国国防省は「作戦活動中にレーダーを使ったが、(海自の)哨戒機を追跡する目的で使った事実はない」と表明。複数の韓国メディアは、国防省関係者の話として、遭難した北朝鮮船捜索のためだったと報道。防衛省が当時の状況を詳しく調べ、韓国軍の意図を分析している。

 記者会見で、岩屋氏は「レーダー照射は、実際の火器の使用に先立って実施する行為。不測の事態を招きかねず、韓国側に再発防止を強く求める」と強調。日本外務省幹部は「友好国としてあり得ない。驚いている」と述べた。(共同)