Friday, December 21, 2018 10:15 AM

障害者採用に応募13倍 人事院試験、希望者多く

 中央省庁の障害者雇用水増し問題を受け、人事院が障害者に限定し来年2月に実施する国家公務員試験に、17〜59歳の計8711人が応募したことが21日分かった。採用予定は常勤職員676人で、競争率は約13倍となる。公務員として働きたい障害者が多いにもかかわらず、採用に消極的だった省庁の責任が浮き彫りになった。

 応募期間は今月14日に終了しており、人事院が暫定値を公表した。申込者の内訳は、精神障害者が57%、身体障害者が40%、知的障害者が3%だった。点字試験や弱視による解答時間の延長といった配慮を希望したのは、全体の17%に当たる約1500人だった。

 今回の試験による採用だけでは法定雇用率に届かないため、人事院は来年秋にも、障害者対象の試験を再度実施する方針。政府は今年10月、来年末までに常勤と非常勤の職員合わせて約4000人を雇用する計画を決めたが、達成期限の延長も検討している。(共同)