Friday, December 21, 2018 10:15 AM

米下院、つなぎ予算可決 上院審議、難航も

 米議会下院は20日、メキシコ国境の壁建設費を盛り込んだつなぎ予算案を可決した。来年2月8日までの支出を手当てする。予算案は上院で審議されるが、現行予算の期限となる21日までに上院で可決されない場合は、予算が失効し、政府機関の一部閉鎖に追い込まれることになる。

 与野党の議席が拮抗する上院での採決には野党民主党議員の賛成が必要で、難航する可能性がある。つなぎ予算の成立は予断を許さない状況だ。

 上院は19日に壁建設費を含まないつなぎ予算案を可決した。トランプ大統領は20日、この予算案に署名しない考えを与党共和党のライアン下院議長との会談で伝えた。このため下院では57億ドル(約6340億円)の壁建設費を盛り込んだ予算案を採決した。下院で修正されたため、再び上院で採決しなければならない。(共同)