Friday, January 04, 2019 10:10 AM

過半が年内の米利下げ予想 米取引所、景気先行き警戒

 米大手取引所CMEグループが金利先物取引から算出した金利予想で3日、年内の米利下げ確率が50%超となった。米国と中国の景気の先行きに対する警戒感が強まっており、市場は米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに追い込まれると予想した。

 FRBは昨年12月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを決定し、同時に2019年の利上げ回数を2回と見込んだ。しかし、米中で景況感の悪化を示す指標が相次いだほか、アップルの業績下方修正で市場心理が急速に冷え込んだ。

 CMEによると、年内1回利下げの確率が4割弱、2回が1割強で、据え置き予想が5割弱だった。一方、利上げ予想はゼロとなり、景気見通しに関するFRBと市場の隔たりは大きくなっている。(共同)