Friday, January 04, 2019 10:11 AM

7、8日に米中貿易協議 次官級、摩擦解消目指す

 中国商務省報道官は4日、米中貿易摩擦の解消に向け7、8両日、米通商代表部(USTR)のゲリッシュ次席代表が率いる実務グループが中国を訪れ、次官級の貿易協議を開催することを明らかにした。中国による米企業への技術移転の強要といった貿易慣行などの改善策を話し合うとみられる。事態打開へ糸口を見いだせるかどうかが焦点。

 一方、中国の李克強首相は4日、今後の金融政策で「全面的な預金準備率の引き下げ」などの手段をうまく用いることが必要だと言及し、金融緩和が行われる可能性を示唆した。

 金融機関から預金の一定割合を預かる預金準備率を引き下げると、金融機関が企業などに貸し出せる資金量が増える。米中貿易摩擦で経済に下押し圧力が強まる中、景気を下支えする狙いだ。李氏は減税拡大にも触れ「民間企業や零細企業の資金調達を支援する」と述べた。(共同)