Friday, January 04, 2019 10:12 AM

ゴーン前会長8日出廷 勾留理由開示、東京地裁

 私的な投資で生じた損失を日産自動車に付け替えたとして、特別背任の疑いで再逮捕された前会長カルロス・ゴーン容疑者(64)について、東京地裁(多田裕一裁判官)は4日、勾留理由開示の手続きを8日午前10時半から行うと決めた。弁護人が4日に請求していた。本人が出廷し、公開の場で無罪を訴える。

 弁護人の大鶴基成弁護士は「勾留に足る理由がなく、納得できない」と話し、開示手続き後に勾留の取り消しを地裁に請求する意向を示した。ゴーン容疑者が「日産に損害を与えていないことを自分の言葉で裁判官に伝えたい」と話していることも明らかにした。英語の法廷通訳人が付く見通し。

 勾留理由開示は、裁判所が公開の法廷で勾留を認めた理由を説明する手続きで、容疑者や弁護人は裁判所に意見を述べたり質問したりできる。裁判所の規則では、請求があった日から5日以内に期日を入れなければならない。(共同)