Monday, January 07, 2019 10:01 AM

共産党は歴史から退場を 中国知識人、異例の非難

 中国・北京大の元教授が、中国共産党は政治体制改革を怠っていると非難し「歴史の舞台」から退場するよう迫る文書を公表、波紋を広げている。米政府系「ラジオ自由アジア」(RFA)などが7日までに伝えた。厳しい言論統制下の中国で著名知識人が一党独裁体制に切り込むのは異例で、元教授の安否が懸念されている。

 中国では昨年にも権力集中を進める習近平国家主席への批判が清華大などから噴出し、指導部が言論引き締めを強化した経緯がある。名門大の学者から「決死」の訴えが続く背景には、指導部の統治手法への危機感が知識層に拡大している可能性がある。

 報道によると、文書を公表したのは社会学者の鄭也夫氏(68)。共産党が経済改革を進める一方で、権力を手放すのを恐れ、党と政府の分離や言論の自由の保障、民主化につながる政治体制改革に着手していないと非難した。(共同)