Monday, January 07, 2019 10:01 AM

北朝鮮は人権状況改善を 国連報告者、韓国で訴え

 北朝鮮の人権問題を担当する国連のキンタナ特別報告者は7日、ソウルで韓国外務省の李泰鎬第2次官と会談し、北朝鮮が人権状況改善に向け国連など国際社会との協力を強化する必要があると訴えた。キンタナ氏は韓国側の協力も得たい考え。ただ、文在寅大統領周辺からは人権問題は核問題解決や信頼醸成の後に扱うべきだとの意見も出ている。

 李氏は会談で、南北関係が改善し平和が定着すれば北朝鮮住民の人権状況にも良い影響が及ぶと期待していると述べた。

 文大統領の外交ブレーン、文正仁・統一外交安保特別補佐官は5日、トーク番組に出演した際、韓国政府による北朝鮮の人権問題の扱いが小さいとの指摘に「信頼が築かれていない状態で人権問題を持ち出せば北朝鮮は内政干渉や体制に対する威嚇と受け取る」と説明。(共同)