Tuesday, January 08, 2019 9:35 AM

米朝再会談への進展に期待 韓国、政権運営左右も

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の訪中について、韓国大統領府の金宜謙報道官は8日、「中朝交流が朝鮮半島の非核化と平和定着に寄与することを期待している」と述べた。米朝首脳再会談の早期実現を望む文在寅政権は、金正恩氏の訪中がトランプ大統領との会談への「布石」となるよう期待している。

 文政権はことし、「民主化後の歴代政権が軒並み求心力を失ってきた」(韓国紙)とされる5年任期の3年目を迎える。北朝鮮の非核化と平和体制構築の進展が、政権が重視する南北関係の在り方に直結するとみており、米朝首脳再会談に近づく動きをひとまず歓迎している。

 金報道官は、事前に中朝と情報共有していたと述べ、北朝鮮を巡る情勢で韓国が重要な位置を占めていると強調。韓国側は「米朝関係にも好循環をもたらす」として南北関係改善を進めたい意向だが、米国の支持なしには難しいのが実情だ。(共同)