Tuesday, January 08, 2019 9:35 AM

勤労統計、問題隠し公表 厚労省、長年偽装の疑い

 賃金や労働時間の動向を把握する「毎月勤労統計調査」で、厚生労働省が、全数調査が必要な対象事業所の一部が調べられていないミスを認識しながら問題を説明せず、正しい手法で実施したかのように装って発表していたことが8日、分かった。問題の隠蔽とも言われかねず、批判を招くのは必至だ。

 また、ミスが見つかった東京都内の事業所分については、全数調べたように見せかける偽装が長年行われていた疑いがあることも判明した。

 勤労統計調査に関し、根本匠厚労相は記者会見で「事実関係を徹底調査する」と述べた。厚労省は調査手法が適正かどうか、全都道府県庁の統計担当部署に確認している。(共同)